土蔵
土蔵の家お引き渡し。。
昨日は土蔵の家のお引き渡し。
ガラガラと蔵の扉を開けると正面に何やら紙が貼ってありました。
くづれゆく蔵生き返り抹茶のむ
二百年と云われて蔵の端座かな
蔵と共に庭美しゅうに 父偲ぶ
女子なればこそ美しき蔵の中
よみがえる蔵はセンスの良さに有り
二〇〇八年の晩秋
平成二十年十一月五日完成
今日終わる 夕日に言葉 投げかける
感謝
流麗に墨で綴られてありました。。
施主様ご夫妻の心に染みる言葉、本当に嬉しかったです。
近く木の板に書き換えて、この蔵に保存するつもりだと言っていただきました。
一緒に仕事をしてくれたとうりょう、雅さん。
左官の親方やイノさん、解体してくれたおじさんたち、
その他多くの工事に拘わって頂いた職人さん、
スタッフのみんなと一緒にこの言葉をいただきます。
土蔵リノベーション竣工です。。
100年の時を経た土蔵のリノベーションが終わりました。
外壁の土の風合いはそのままに残しました。
剥がれ落ちていたところを補修したので、パッチワークのようになってしまいましたが(^^;)
工業製品と違って地球の上にあるものは100年建っても補修可能です(笑)
土の壁の風合いもまたよいものです。
内部は腐っていた柱や母屋を棟梁に苦心してやり替えてもらい
架構や柱はそのままに残しました。
お化粧直しした漆喰の白、たたき土間の風合い、懐かしい空間です。
この蔵がお茶を飲んだり、近所や親戚の寄り合い場所になったりすることを願って
最後に大工のまささんに作ってもらった杉の木のテーブルをプレゼントしました。
土蔵改修進行中です。。
土蔵の改修工事どんどん進行中です。
雨漏りで腐りかけていた内部の天井もきちんと補修され
杉板が貼られました。
100年の埃が積もっていた梁も綺麗に磨かれ
お化粧直しです(笑)
外部はというと、左官の親方の手で剥がれ落ちた土が塗られていきます。
地球の上に存在する土や木で作った建物であれば
100年の時を経ても、再生することができますよね。
職人さんのその技は、きちんと後の世代に受け継いでいってほしいものです。
クライアントの奥様が先日珍しいもの?を味見させてくださいましたよ。
天然の蜂蜜です。
蔵の中を片付け中に蜂の巣が見つかり、中にたっぷりの蜂蜜があったそうで。。(笑)
市販のものよりさらっとしていてさっぱりした甘みです。
なかなかのお味でした。
土蔵
かねてから修理依頼のあった土蔵を、ようやく見に行ってきました。
築何年経っているか、クライアントのお爺さんにもわからないとのこと。
土壁の表情がなんともいい感じです。
この面は長年の風雪に耐えしっかりしているのですが
北側は雨漏りが原因で柱や垂木、野地板も腐朽しています。
一緒に行ってもらった棟梁も曇った表情。
柱の取り替えには、30cmはゆうに超える土壁を落とさなければ
いけません。
取り壊しにもかなりの費用がかかるので
なんとか直して素敵に再生させたいと思うのですが。。