設計事務所日誌
まさかの新築の打合せ@アナベルの咲く家。。
真っ白な紫陽花、アナベルの咲くお宅。。
道行く人が、わざわざ立ち寄って(見知らぬ人が^.^;)
無心していかれるほどの美しさなのです。
10年前にご新築。
その時は、すでにハウスメーカーさんとの打合せがお済みで。
私は、外構のデザインと施工をさせていただいたのです。
その時のブログはコチラ。
『次にもし、家を建てることがあれば、絶対に頼むから!』
『ハイ!もちろん設計させてくださいね!』
などと、冗談まじりに話していたら。。
国道の、拡幅計画の変更に伴って、立ち退きを余儀なくされて。
本当に、まさかの新築の打合せ。。
人生、なにが起こるかわかりませぬ。。笑
新しい土地を求められる前に、
残った土地に、家を建てるとすると、
どんな家になるだろう?
私の設計ココロのスイッチが入り、
施主さまの思いを聞きつつ、プランを作ってみましたよ。
間口4.55*奥行き10.01、なかなかの狭小住宅。^^
でも2Fリビンクで、どこからも小さな中庭を望みながら、ゆったり暮らせます。
車だって3台駐車できますぞ!
お仕事の関係もあり、結局新しい土地に設計し直すことになり、
このプランはお蔵入りとなりました。
けれども、施主さまが、究極のところ、何を大事に暮らしていきたいか、
持ち物をセレクトしていくと、どのくらいの収納が必要かetc..
いろいろ考えていただいて、お話も聞けたので有意義な時間でした。
新しい土地も購入され、今度は本当の設計です。
まさか、まさかの二度目の新築の家、
アナベルの移植先も考えます!!
小さなヨロコビ。。
日々日々、繰り返される仕事の中に、
ふうっと嬉しい瞬間があります。
それは、それは
小さなヨロコビ。。
先日、5年前させていただいた、
小さな美容室に、再塗装の打ち合わせで訪ねました。
美しく年を重ね、外壁もいい感じ。
クライアント様のご希望で、今度は白にセルフペイント。。
うまくいくかどうか、ドキドキですが、
クライアント様の大事にしていこう!という思いに感服しつつ、
セルフペイントの注意点を話させていただきました!
そしてそしてを、もう一軒。
10数年前に建てさせていただいたお宅を訪問。
バルコニーにはブランコがありました。
遠くに連なる山々と、毎年行われる花火を見るように、
ブランコを吊り下げたのを思い出しました。
当時小さかった子どもたちは、成人して家を出られたようですが
大切に住んでくださっていて、本当に嬉しかったのです。。
永く愛していただける家を作る。これが私のテーマの一つなのですから。。
祈る。。@うららかな春の日に。
あの日から、一週間が過ぎました。
熊本、大分、先の地震で被災されたみなさま、
不安を抱えながら、日々頑張って過ごしておられるみなさま、
被災地で奮闘されているみなさまに、
あらためて、心からお見舞い申し上げます。
なんども訪れた大好きな場所、思い出がいっぱい場所の
凄惨な映像を見ながら、
自分の無力さを感じます。
なんども繰り返される、自然の脅威の下、
私のできる支援を、続けていくしかありません。
今は、出口の見えない暗いトンネルの中かも知れないけれど、
途方もない悲しみに包まれているかも知れないけれど、
必ずや季節は巡り、新しい時はやってきます。
どうかどうか、希望を失わず頑張ってください。
繰り返される激震の中で、
暮らしの基盤となる『住宅』を作る仕事の
責任の重さを、あらためて感じています。
真面目にコツコツと、
住宅を作り続けていくことしかないです。
先日、メンテナンスで訪ねた、築15年のクライアント様から、
こんな質問を受けました。
『わが家は、震度7地震に耐えられますか?』
誰しも聞きたい問いだと思います。
大丈夫です!と簡単には言えない。
地震と建物の関係を、わかりやすく説明されている
横浜市のHPを見つけました。
どうぞ参考にしてください。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/shidou/anzen/citizen/jisin.html
活断層の直上だったら。。
(活断層の位置も確かめてくださいね。
国立研究開発法人産業技術総合研究所のHPです。
震度7強の地震が、繰り返し起こったら。。
命がいちばん大切です。
防災用品、避難経路。
友人の保育士から、園舎の安全性について、
旧い友から、自宅の地盤と傾きについて、
相談を受けています。
心配を抱えないで、どうぞまずご相談ください。
こちらまで → ★
少し時間をいただくかもしれませんが
必ずお返事いたします!
「ひろしま住まい作りコンクール2015」表彰していただきました!
ひろしま住まい作りコンクール2015
施主さまと、施工会社(有)フカガワ代表のオットと一緒に、
表彰式に行ってきましたよ。
リフォーム部門最優秀賞の選評として
『130年間、使い続けた家を、
家族の暮らしを快適に、安全なものとして、
更に永く住み続けられるよう、
田の字型の典型的な民家に、
「集いの場」「食の場」「水廻り」「個の場」などの
ゾーニングを考え、
暗いイメージの民家に、吹き抜け、天窓などにより、
「光」と「風」を呼び込み、
自然をうまく利用したプランとなっている。
また、土間をコミュニティーの場として活用するなど、
地域との連携も取れる、生活スタイルに合わせた改修と、
外観も良く、在来の形式の保存に努めていて、
参考となる事例である。』
審査委員長 元廣清志様からいただきました。
ありがとうございます!
私たちが、いちばん大切にしている、
「安全に、心地よく、自然とともに住まう。」
ということを、高く評価していただいたことを、
心から嬉しく思います。
古く、取り壊した方がいいかと思われる建物でも、
きちんと調査し、丁寧に設計施工することで、
新しい命を吹き込み、その役目を担っていくことができます。
ー
この度の受賞を励みに、
今までのスタンスを変えることなく、
建築主さまの「思い」に心と耳をかたむけ、
ていねいに仕事をしていきたいと思います!
リフォーム部門最優秀賞を受賞しました!「小泉の家~時代を超えて、住み継ぐ~」
広島すまいづくりコンクール2015リフォーム部門最優秀賞をいただきました。
明治~大正~昭和~平成と、まさに時代を超えて住み継がれてきたこの家。
初めて、このお宅を訪ねたときに、、、
私のしっぽは丸まり、口数は減り。笑
北側の柱や壁は朽ちて落ち、
歩くと床はふわふわ…。
古い家特有のじめっとした空気感。
家の断熱性能や構造の補強、機能をあげつつ、
新しい家にはない、この家の良さをそのまま活かそうと、
Yさまや、チームフカガワの職方のみんなと、何度も何度も話し合いました。
3人4脚での受賞で、本当に喜びひとしおです。
これからも施主さまの家への思いに寄り添って、
確かな仕事をしていきたいと思います。
受賞式は今週末、またご報告したいと思います。
また、お住まいの写真を撮影させていただいたものを
UPしますね!
この度の受賞を、建設新聞でいち早く見つけてくださった
Oさま、綺麗な花を有難うございました!