別所の家の離れ
別所の家完成。。
3月に完成した別所の家は
おじいちゃんとおばあちゃんのための離れです。
小さな離れには居間と寝室、そして水回り。
寝室と居間は定番の(?)スクリーン建具でやさしく遮ります。
居間の壁の中には障子が仕掛けてあり、陽の光や冷気などを柔らかくしてくれます。
そして、建具の上には例の欄間が。。(笑)
居間のほりこたつは大工の雅さんが丁寧に作ってくれました。
足置きのスノコに至るまで全てヒノキです。
常服薬など、
すぐに手に届く範囲にたくさん収納を作りましたよ。
おじいちゃんはカラオケ大会で優勝したトロフィをたくさんお持ちだそうで
きっと今頃はガラス棚にはトロフィが並んでいると思います
農業や山仕事を元気でこなされているご夫妻のために濡れ縁も作りましたよ。
靴を脱がずにこちらで一服していただけるかな。。
高台に建っているので、ここからの見晴らしは最高です。
別所の家、追い込み中。。
久しぶりの更新となりました。
さて、寒い寒い冬を焚き火で乗り切り(笑)、別所の家が完成間近となりました。
外部の漆喰塗りも終わりましたよ。
おじいちゃんとおばあちゃんの、たっての希望だったヒノキの堀炬燵も、
大工の雅さんが金物一本も使わずに、堀炬燵を組み上げてくださいました。
やぐらの状態が美しい。。
このままガラスかアクリル板を天板にして使っていただきたいくらい。。
部屋のまん中に設置するとこんな感じ。。
ヒノキの香りがぷんと広がります。
最後の最後にタタミを敷き込んで出来上がり。。
完成まで後もうひと息です。
欄間。。
別所の家の工事が進み、ついに欄間が取り付けられました。
ううん、なかなか素敵な色合いです。
透かし板欄間、取り付けてみると、本当に絵柄が透けてなんともいえない風合いに。。
おじいちゃん「わしはのう、子どもの頃からこれをずうっと見て大きゅうなったんよ。
よう、つけてくれたのう。。」
いえいえ、こちらこそ有り難うございました。
思いもよらぬ面白い仕事をさせていただくことができましたよ。
左側は竹林で遊ぶスズメ。。
右側につけたのは。。。やっぱり舟の渡しの船頭さんです。
手に持つのは長い櫂でしょうか。
ねーさん、板の杢目を波に見立てた感性は素晴らしい(笑)
欄間。。
別所の家はおじいちゃんとおばあちゃんの隠れ家(?笑)です。
平屋建ての小さな家。。
100年近く経った離れ座敷を取り壊しての建て替えです。
工事は着々と進行中。。
と、ここでおじいちゃんから緊急リクエスト!
おじいちゃん「前の座敷の欄間があるんじゃが使ってもらえんかのう。」
私 「・・・ちょっと考えてみますね。」
90数年を経過した欄間は立派に古び、なかなかよい感じ、、ながら想定外のことに戸惑う私です。
一枚一枚、柄も大きさも違う透かし板欄間。
中から2枚を選びました。
写真上は竹林の中で遊ぶ雀。。
写真下は長い道のりを往く旅人といった風情でしょうか?
私が勝手に解釈をしていると、事務所のyukarinが
水面に小舟を浮かべて櫂で漕いでるんじゃないでしょうか?と違う解釈(笑)
二人で積年のホコリを落とし、ああだこうだと磨きをかけていると
この透かし板欄間も素敵にみえてきましたぞ。。
お化粧直しの塗装後、棟梁の手で取り付けされるのが楽しみです。
別所の家、上棟。。
今年も残すところ一週間となりました。
そんな師走も押し迫ったときではありますが(笑)
小さな平屋建ての家を上棟しました。
家といっても、三世代家族のおじいちゃんとおばあちゃんが住まわれる、小さな離れです。。
大工仕事の心得のある施主さんは、大工さんと一緒になって
木槌の音を響かせておられましたよ(笑)
土台や柱は檜、梁や桁は地松を使い、
大工さんが一本一本見極めながら手刻み加工した、
昔ながらの建て方です。
プレカット隆盛のこの時代、手刻みの技が絶えていっているのが現状。
コストのことや輸送のこと、何やかやありますが
やはり手刻みには手刻みのよさがあります。
板に番付した図面を描き、それをもとに刻んでいくのですが
棟梁の描いた板図はとてもキレイです。
几帳面な性格そのもの。。
お天気に恵まれ、今年最後の上棟が無事終了です。。